かゆみ 湿疹

湿疹はなぜ起こるの?かゆみを緩和する方法は?

突然腕や首周りに湿疹が出来て驚いたという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。思い当たる原因が無いにも関わらず湿疹が出るとびっくりしてしまいますよね。

 

 

 

湿疹を語る上で避けては通れないのが「かゆみ」の問題です。湿疹によるかゆみはどんなメカニズムで起こるのでしょうか?また、かゆみを緩和するにはどうすれば良いのでしょうか?詳しくご説明します。

湿疹を起こすとかゆみが出るメカニズム

湿疹が出ると大抵かゆみを同時に伴うことが多いのですが、そもそもなぜ湿疹などによって肌が荒れるとかゆみが出るのでしょうか。当たり前のように思えますが、よく考えてみると不思議ですよね。

 

基本的に湿疹や肌荒れなどは肌が本来持っている細菌や外部の環境に対する防御機能が低下したために起こります。肌は見える部分以外にも何層もの構造を持っており、最も外側の皮膚である表皮はハウスダストやウィルス、細菌などが体内に侵入し悪さをしないように見張っているのです。

 

 

 

ところが、乾燥や栄養不足によって表皮の防御機能が低下してしまうと、ウィルスや細菌などの身体に悪さをするものが体内へ侵入してくるのを止めることが出来なくなります。そうすると今度は入り込んできた悪いものを除去するために肌の内部に存在する免疫細胞が活発に動き出すのです。

 

 

免疫細胞が活発化すると、「生理活性物質」と呼ばれる成分が分泌されます。この生理活性物質は外部からの侵入者を除去するのに役立ちますが、同時に炎症を起こしかゆみを発生させる原因にもなってしまいます。

 

 

 

つまり、湿疹などの炎症が出ているのは肌が体内に悪いものが入り込まないよう食い止めている状態であり、その副次的な効果としてかゆみを起こすと言うことが出来るでしょう。

湿疹によりかゆみが出たときの注意点

湿疹と同時にかゆみの症状が出たとしても、大抵の場合は放置しておいて問題ないです。最近は市販の薬の効果も上がってきていますから、湿疹が出たからといってすぐに病院に行く必要はないでしょう。

 

実際に軽い湿疹や肌荒れなどは下手に病院で強い薬を使うのではなく、市販薬を使って治しましょうという「セルフメディケーション」を標榜している医院が少なくないようです。

 

 

 

しかし、これはあくまで症状が軽いと分かっている場合の話です。例えばこれまで湿疹がほとんど出ていなかったにも関わらず、突然湿疹が出始めたのであればなんらかの疾患や感染症になっていることが考えられます

 

 

 

皮膚は内臓を移す鏡とも言われますから、皮膚になんらかの異常が出た時点で対処をしておかなければ重大な内臓疾患を見逃してしまう原因にもなりかねません。

 

なので、普段から湿疹が出やすい体質だという方はセルフメディケーションによる治療を目指しても構いませんが、あまり湿疹が出ない体質であるにも関わらず湿疹が出たという方はすぐに病院へ行くようにしましょう。

 

 

 

また、かゆみがあまりにも強すぎる場合も医師に相談した方が良いです。というのも、はじめは軽い湿疹だったとしても、かゆみを我慢できずに?いてしまったがために症状が悪化してしまうというケースが非常に多いのです。

 

 

 

特に小さなお子さんの場合はかゆみを我慢することが出来ず掻きむしってしまうことが多いようなので、気を付けて見てあげてくださいね。

かゆみを起こす湿疹の種類

湿疹と一口に言っても湿疹には様々な種類があります。その中でも特にかゆみが強く出やすいものをピックアップしてみました。

 

 

これらの湿疹が出た場合は強いかゆみを我慢できなくなることが非常に多いため、症状が悪化する前に皮膚科で診療を受けるようにしてください。

内因性湿疹

読んで字のごとく内因性湿疹の原因は内臓や遺伝的要因など身体の中で不具合が起こっているために発症する湿疹です。

 

 

 

大抵の内因性湿疹はアトピー性皮膚炎と同じものであることが多いのですが、肝臓などかゆみ成分の分泌を司る器官の不具合によって湿疹が出ている場合もありますから、一概に原因を断定することは出来ません。

尋常性湿疹

尋常性湿疹は最もポピュラーで身近な湿疹と言えるでしょう。なかなか私たち一般人が見て分類するのは難しいですが、脂漏性湿疹や内因性湿疹などに該当しない湿疹を尋常性湿疹と区分しています。

 

 

 

尋常性湿疹は外部からもたらされる様々な刺激が原因となって発症します。内因性湿疹の真逆の湿疹と言うことも出来ますね。

脂漏性湿疹

皮脂が必要以上に分泌されることによって起こる脂漏性湿疹はマラセチアと呼ばれる細菌が繁殖することによって引き起こされると考えられています。

 

 

 

脂漏性湿疹は皮脂の量が女性に比べて多い男性に多く見られる湿疹で、症状が悪化すると強いかゆみを伴うのが特徴です。

 

 

 

また、脂漏性湿疹は重症化するまで放っておいてしまうことが多い湿疹のようで、治してもすぐに再発してしまいます。

接触性皮膚炎

皮膚炎という名前ではありますが、接触性皮膚炎は湿疹に分類される肌荒れのひとつです。例えば金属アレルギーの方に出来る湿疹は接触性皮膚炎によるものと言えるでしょう。また、銀杏などの刺激の強い植物によってかゆみや肌に異常が出る場合も同様です。

 

 

 

接触性皮膚炎は肌に湿疹を発症させる刺激が加わらなければ次第に治まっていきますが、湿疹が出ている時にむやみに触ったり、掻きむしったりすると症状が悪化します。

 

このように湿疹には多くの種類があり、それぞれ原因が違うため自ずと求められる治療法も異なってきます

 

 

 

また、湿疹に限らず皮膚炎は症状の悪化と共にかゆみが増す傾向にありますから、どこかで食い止めておかないと、我慢できないほどのかゆみに悩まされることになるでしょう。

湿疹によるかゆみを抑える方法

湿疹によって起こるかゆみは正常に免疫細胞が働いている証拠でもありますので、むやみにかゆみを抑えてしまっては、本来免疫細胞が除去してくれるはずだったウィルスや細菌が身体に入り込んでしまい、かえって湿疹の症状を酷くさせてしまいます。

 

 

 

しかし、どうしてもかゆみを我慢できないという時はありますよね。そのような場合はどうすれば良いのでしょうか。

抗ヒスタミン剤を処方してもらう

かゆみの直接的な原因となるのはヒスタミンと呼ばれる物質です。ヒスタミンは生理活性物質のひとつで、湿疹や皮膚炎が起こると分泌されます。

 

 

 

生理活性物質の分泌をすべて止めてしまうと、前述のように湿疹どころの騒ぎでは無くなってしまいますが、抗ヒスタミン剤の場合はかゆみの原因であるヒスタミンの働きだけシャットアウトしてくれるため、湿疹の症状を悪化させることなくかゆみを取り除くことが出来るのです。

 

 

 

抗ヒスタミン剤は薬局でも購入することが出来ますが、病院でもらうものに比べると若干効果が弱いとされています。もしかゆみが我慢できないほど強いのなら医師に相談して処方してもらうのが良いでしょう。

食品添加物に注意する

意外にも保存料や着色料として使われている食品添加物が湿疹の原因となっている場合があります。この場合、なかなか湿疹によるかゆみが食品添加物を原因として起こっていると自覚することは難しいため、かゆみが出たら食品添加物が含まれた製品を食べるのを控えるようにしましょう。

 

 

 

食品添加物の中でも天然素材を用いて作られたものの場合はそこまで心配することはないようですが、石油などを使って作られる合成添加物は強いかゆみや湿疹を引き起こす原因となりかねません

まとめ

湿疹や湿疹を原因とするかゆみを抑えるにはまず、どのようなプロセスで湿疹やかゆみの症状が出ているのか知る必要があります。

 

 

 

ご紹介した湿疹によるかゆみを防ぐ方法は、ほとんどのかゆみを抑えることが出来ますが、根本的な湿疹の原因を治すものではありません。

 

 

 

なので、湿疹が出たらなるべく早くに治療を開始するようにして、どうしてもかゆみが我慢できない時は抗ヒスタミン剤などのかゆみ止めに頼るようにしましょう。